東洋医学の理論は2000年前の中国で生まれその後、何の進化も、発展もないのです。
歌舞伎でさえも、進化しているのに、東洋医学の理論の進展は皆無です。
伝統は大事というけれども、変化や進化がなされないで価値の上がっていくものは何だと思いますか?
答え。宗教と考古学と骨董品なのです。(宗教を否定するのではありません)
ちょっと前置きが長くなりましたが、とにかくツボの存在は確かにある。私は味覚と同じぐらいに実感できる。理論はなくとも、あるものはある。
それではいかにして、ツボの存在と種類を科学的に証明できるか?
その答えはズバリ脳科学にあるのです。解明ではないですよ。アプローチ法です。
そこで、最新の脳科学の本を紹介します。
「脳のなかの幽霊」
米国の脳科学者「V.S.ラマチャンドラン」教授の著作です。
養老孟司さんも解説、お勧めの本です。
ツボの情報は皮膚にあるのでなくて、脳内にある。皮膚は窓口である。なぜなら皮膚が事故で削除されても、脳内には情報が残っている。
ツボは近い将来、脳内の地図として、分類区別が可能になるかもしれない。
「気の働き」とか「気のエネルギー」というのは、ズバリ脳内の情報である!
ツボは窓口である。その情報は、脳内にある。その脳内において、例えば顔のツボが足の指のツボに繫がったり、運動能力や自律神経(内臓)と繋がったりしているのではないか。ツボの脳内地図の作成が可能である!
そうなれば、今までと違った新しいツボの仕組み(システム)が出来上がるだろう。
そろそろ東洋医学も科学の光をあてなければいけない!
一般的な鍼灸マッサージ師の考え方は、都合がいいときは、現代科学性をもちだして、都合が悪ければ観念論に逃げる。おおかたはそのパターンが多いでしょう。日本人に多い曖昧さで得しようという、はっきりさせない得ですね。明確に判断しない得。(そういう私もよく使いますが!)
しかし、これでは、何百年経っても発展できない。
科学の素晴らしい点は、積み重ねで、進化できることなのです。
なぜ、東洋医学界は、科学的土台に基づいて、再検討再構築できないのであろうか?
でも、間違っていけないのは、ツボは存在するということです。そしてある一定の効果はでるのです。だから、WHO(世界保健機関)も効果ありとしているのです。
「目に見えないからと言って、否定するのもまた、科学的ではない」のです。電波も放射線も昔は解らなかった。人間の意識活動を測定できるのは、今一番可能性があるのが、現代脳科学なのです。
WHO(世界保健機関)の見解は、鍼のメカニズムは不明だが、さまざまな症状に対して効果が認められるとしてガイドラインを公式に出しています。
この2つは、西洋医学よりは明らかに優れているでしょう。
私が思うに、ツボだけのほうが、鍼灸マッサージは、発展していたと感じる。下手に陰陽五行思想14経脈理論をこじつけたための、弊害のほうが大きいのではないか!
「最大の欠点」は、内臓につなげてしまった点で、肝臓悪いから肝臓のツボの鍼。現代医学からみると臨床データをとればすぐ効くかどうか確かめられる。
「内臓に効く」だけは、言ってはいけないことです。医学的常識が疑われます。
また現実的にツボは効くけど東洋医学の理論は解らない使わないという鍼灸マッサージ師も多いのです。
ちなみに、当院のツボについての考え方は、独自のオリジナル理論です。